カーテンの種類 ~機能や特徴1~

2014年03月18日

カーテン

『窓装飾品』と呼ばれ、カーテン、シェード、スクリーン、ブラインドなどの総称の事をウィンドトリートメントと言いますが、今回はその中でも代表的なカーテンについて解説していきます。
カーテンは、インテリアでも特に重要な要素になりますので、是非参考にしてください。

カーテンの主要素材

日本におけるカーテンの歴史は、17世紀半ば長崎の出島に外国公館が出来た頃使われたのが最初とされています。近年では、機能面はもちろん様々な色・素材を用いて、多彩な装飾効果を持つカーテンが開発されています。
本項では、主にカーテンの素材に使われているアクリル、ポリエステル、レーヨンの3つの素材についてその特徴をまとめてみました。

素材1 【アクリル】

特性 縮みにくい・シワになりにくい・ウールに似た保温性
用途 ドレープカーテン
耐久性 摩擦に強いが、毛羽立ちする
汚れ落ち 比較的落ちやすい
燃焼性 収縮・溶解しながら燃えるものもある
帯電性 あまりない
染色性 染色が鮮明
備考 合成繊維

素材2 【ポリエステル】

特性 縮みにくい・型崩れしない
用途 レースカーテンに多い
耐久性 摩擦に強いが、汚れやすい
汚れ落ち 汚れ落ちは普通だが、帯電しやすく汚れやすい
燃焼性 炎に融ける
帯電性 しやすい
染色性 染料による(染まるものもあるが染まらないものもある)
備考 合成繊維

素材3 【レーヨン】

特性 シワになりやすい・柔らかな手触り
用途 ドレープカーテン・レースカーテン
耐久性 耐久性・摩擦耐性がない
汚れ落ち やや落ちにくい
燃焼性 燃えやすい
帯電性 ない
染色性 良い(染まりやすい)
備考 再生繊維

カーテン地の製織

織りの方法は、大きく平織綾織朱子織に分けることが出来ます。

○平織:原則、「縦糸」と「横糸」が1本ごとに交差する組織を言う。丈夫で実用的な織り方。生地の例に、白木織・キャンバスなどがある。
○綾織:別名、斜文織。経糸または緯糸の浮きが斜めに連続して斜文を作る織り方。平織りに比べ、光沢感があり柔らかい。生地の例に、デニム・サージなどがある。
○朱子織:経糸と緯糸の交差点が少なく、糸の浮きが多い織り方。斜文よりさらに光沢感が強いが、摩擦に弱い。高級ドレープ地などに適する。生地の例に、サテンなどがある。

次回は、ドレープ・レースなどカーテンの種類について詳しく解説します。→次回はこちら